認知症と遺言

認知症になると、将来を考えて遺言を作ろうと考える人は少なくありません。
自分に自信がなくなってくるのも一因でしょう。
また、家族がきちんと自分の手助けをしてくれることを期待して、遺言を書こうと考えることもあります。

理由はさまざまですが、認知症になって遺言を作る際には、注意しなければならないことがたくさんあります。
まずは、本当に遺言を書いたほうがいいのか、ということです。
自分が弱気になったために、自分に親しくしてくれる家族にすべてをゆだねるような遺言を書いてしまうと、
かえって、死後にトラブルを招くことになりません。

また、そもそも遺言を書こうときめたとしても、自分の財産に漏れはないでしょうか。
認知症が進んで、金銭管理なども難しくなってくると、
自分の財産をきちんと把握できないということもありえます。

さらに、遺言をそもそも書くことができるのか、という問題もあります。
法律上、遺言能力がない遺言は無効と考えられています。
軽度の認知症であればともかく、認知症が進んでから遺言を作る場合には、
仮に遺言を作ったとしても、あとで遺言が無効ということにもなりかねません。

それでは、認知症の方が遺言を作成しようと思ったときはどうしたらいいでしょうか。
まずは弁護士に相談することです。
弁護士に相談して、遺言を作ったほうがいいのか、遺言を作れるのか、を確認し、
さらに、どのような遺言をつくったらいいのかの、アドバイスをもらいましょう。
こうすることによって、認知症でも、素晴らしい遺言を作ることができるのです。