大変なこともあればいい思い出もありました

“は独身時代に介護職として7年間働いていました。老人保健施設、特別養護老人ホームで働いていて、色々な高齢者の介護をしていて、介護について体験をして考えることもありました。

介護で大変だったこととしては、身体的な負担と精神的な負担がありました。身体的な負担というのは、日常生活すべてにおいて介助をしていて、例えば入浴担当になれば朝の3時間ぐらいは入浴介助になりますし、25人ぐらいの高齢者が入浴するのを次々にお手伝いするという仕事になります。
一日通して体を動かす仕事で体にかかる負担は大きく、腰痛になる人も多かったですし、私の場合も仕事が終わったら体がくたくたということが多かったです。

また認知症高齢者が多いのでスムーズに意思疎通ができずに、暴言を言われたり、暴力をふるわれたりすることも日常茶飯事でした。
特に特別養護老人ホームは介護度の高い人が多かったので、こちらが入浴に誘ったのを拒否して、引っかかれたり、叩かれたりということもありましたし、
トイレに誘っても同じこともありました。
良かれと思ってやっていることが全く通じない、相手のためにならないということに対してむなしさを感じました。

いい思い出としてはやはり介助をすることで「ありがとう」という言葉がもらえることでした。一日に何度ありがとうを言われたかわかりませんし、家族の人からもとても感謝してもらいました。そのことで自分の仕事はやりがいがある、誰かの役に立っていると感じることができました。
また高齢者の方が施設生活の中で活き活きとしている姿を見たり、施設に入所してきた時よりも生活を通して元気になっていく姿を見ると、この仕事をしていて良かったなと強く思いました。

私が職場を離れる時に「寂しい」と涙を流してくれる高齢者もいて、介護という仕事は大変だけれども、要介護の高齢者の生活を支える大事な仕事で、自分が支えているようでいて、逆にやりがいや生きがいで私自身が輝いていることもあると思えました。