介護は人を選ぶ仕事だとは思うが、やりがいはあると思う

私が介護を体験したのは10年間です。それまでは介護というものに対して偏見を持っていた私ですが、実際にやってみて、これほどまで大変で慈愛の精神が必要なものだったのかということを必要に迫られてようやく気付きました。
介護が必要になったのは私の祖母がアルツハイマー型の認知症になったことがきっかけでした。自分の言っていることに整合性がなくなってきたり、夜中でも物を食べたりして困っていました。実はこのあたりが最も介護で大変だったことで、説明不可の人に説明をするということがどれだけ大変かということがわかりませんでしたし、自分でホームヘルパー2級を取るまでは、介護の知識も技術もそこそこだったのですが、資格を取ってからはますます介護に磨きがかかりました。祖母の話し相手を何時間も務め、メンタルクリニックなども頻繁に付き合って行っているうちに、だんだんと介護が楽になっていくのを感じました。
ただ、きつかったのは夜中であっても、祖母が自分の部屋の前まで来て夜中に突然起こしに来たりしたこととか、薬を飲んでいても夜中に暴れたり奇声を発したりすることでした。こればかりは介護の勉強をしていても辛いものがあり、夜中の対応は本職の介護人でも難しいことがわかり、介護施設で働いている人は本当に素晴らしいなと感心した思い出があります。
また、デイサービスへ祖母が通うことになった時、職員の方々が本当に笑顔で対応してくださり、家族としては毎日、頭が下がる思いでした。最初は祖母も嫌々行っていたのが、笑顔のおかげで毎日楽しくデイサービスに行くようになり、現在入所している介護施設でも職員の方々と仲良くしているようです。
やはり介護とは辛いものですが、その分、人のためにとか、人の笑顔が好きという人は向いているのではないでしょうか。高齢者の方々や認知症の方であっても、しっかりと意志はありますし、言っていることもわかると思うのです。だからこそ、介護は人を選ぶ仕事だと思います。